MOON CHILD 〜月の子〜

私にとって、初めての舞台公演。
友人がすっごいはまっていて、一回見てみたいと言った私を連れていってくれました。


スタジオライフは劇団員が全て男性で、だからつまり女役も男性がこなすわけで、
それってつまり宝塚の男バージョン?と思いながら見てきました。
ちなみに私が見たのはNocturneの方。
友人と話した時に「この人かっこいいねぇ」と私が言ったのが岩粼大さんで
それを覚えていてくれた友人がこっちのチケットを用意してくれました。

原作である同名のマンガは、公演前に本屋で立ち読み*1


原作の感想としては、ヒロインのベンジャミンを好きになれなかったので
イマイチ話に入っていけませんでした。
ベンジャミン、綺麗で素直で純粋で。だからとっても残酷なんだもの。
私の目には残酷に映ったんだもん。
純粋で子供。自分の大事な人の事しか考えてなくて、周りが傷つくのはお構いなし。
そんなベンジャミンがとっても幸せになっちゃうんだもん。消化不良って感じ。


で、舞台の方ですが。
友人はファンクラブで取ってくれたんですよ、チケット。
6列目とか、そんなだった。かなり前の席。
開演前は全然気にならなかったんだけど、いざ開演したら・・。


舞台、ちかっ!!役者さん、目の前じゃん!!
うわぁ〜っ!なんか妙に恥ずかしいんですけどっ!!!


てな感じで、しばらく役者をまともに見れず。
自分でもこんなところで無駄に内気っぷりを発揮してどうするよ?って思ったけどさ〜。
なんかね、妙にこっぱずかしかったのよっ。何なの、あの感じ?!
舞台初心者はもっと後ろの席で、密やかに見ているべきだったと痛感いたしました。
とはいえ、そんな私に関係なく、舞台上で話は進むわけでして。


伊藤高史さん、岩粼大さん、高根研一さん、小野健太郎さんとか
かっこよかった〜。
座って足組んだりしたら、膝から下が長くてビックリですよ。
「うわぁ〜、すごいなぁ〜。かっこいいなぁ〜。」って、存分に思えて楽しかった。


ベンジャミン役の及川さんは、
喋らない時は本当に綺麗なベンジャミンで、すごいなぁって素直に思えた。
ただ、喋るとなんか違和感があって、それがちょっと・・。
多分、私に合わない役者さんなんだと思うので、この辺はどうしようもないんだけど。
決してヘタだったって訳ではなく、なんだか合わない、受け付けないって感じ。
このせいで、なかなか世界に入っていけなかったのが残念でした。


セツ役の舟見さんは終始かわいらしくて、ビックリというか感心してしまいました。
セツが出ている時は世界にすんなり入っていけて、物語を楽しめたかな。
カーテンコールのお辞儀までもが上品な女性で、さらに感心。


その他の感想は、台詞を噛む人が何人かいて、その都度現実に引き戻されてしまったのがちょっと・・。
世界に引き込まれそうなところで(気持ちが加速しだしたところで)
躓かされたって感じだったんだよね。
人間がやる事だから台詞を噛んだりって事はあるとは思うんだけど
アレは多すぎでは?

それから、話が舞台の右端と左端で進んでいって
中央があまり使われていない印象だったんだけど、
ああいうものなのかな?
せっかく中央があるのにもったいないよぅ〜と思ってしまったんだけど・・。
どっちも比べる対象がないのでなんとも言えないけど。


もうひとつのキャストを見たいと思える程には楽しめました。
でも、なんかあとひとつ物足りないというか、もうひとつ違えば、
もっとずっと楽しめたんじゃないかな〜とも思いました。
初めて舞台を見た人間が偉そうだし、
正直言って演技の上手い下手は全然わかんないんだけど、そんな感想です。

*1:って言ったらマンガ喫茶行けよ!ってさ。確かにな!