天使の牙

原作を読んだのは随分前で。前半は楽しく読んだんだけど、後半は今までの伏線を一気に回収してます的な駆け足感が気になってイマイチ、って感想でした。

映画になったとき、佐田真由美の目の鋭さ*1が気になって、いつかみたいなぁと思っていまして。やっとレンタルしたのです。

以下感想。


男刑事役が大沢たかおなのは知っていて、原作とは随分雰囲気が違う*2キャストであるのも理解した上で観たのですが。だから、終始微妙な違和感を感じつつも、それは見過ごす事ができそうだったのですが。麻薬王萩原健一が思いの外ミスキャストで。あれではただのエロオヤジだよぅ・・。年齢的にも、もう少し若い方が・・。

ストーリーも、なんだか原作の良いところばかりを削ぎ落とした印象。私は別段原作が好きな訳ではないんだけど、もっと魅力的なエピソードいっぱいあったはずなのに。女刑事ももう少し魅力的な人だったんだけど、映画ではイマイチ*3だったし。男刑事も随分薄っぺらい人になってるし。いろんな人が整形して他人になってた意味もわからなかったし、そもそもそのエピソードが入るのが唐突でついていけなかったし。最後にそのエピソードが入ったことで、今までの話が意味なくなったし。悪い意味でひっくり返された、って感じです。

映像には力を入れたんだろうなぁ〜ってのは十分伝わってきたんだけど、それだけの映画でした。内容は随分と薄っぺらかった。映画館に足を運ばなくてよかったなぁと、そんな事をひどく素直な気持ちで思ってしまいましたとさ。

原作を読んだ人間独特の感想かもしれないけれど。


あ、そうそう。チラッと要潤が出ていて得した気分だった!なぜか今、私の中で要潤ブーム到来なので!

*1:私はどうやら目の鋭い女性に惹かれるらしい。バトロワ柴崎コウしかり。キルビルゴーゴー夕張しかり。

*2:原作はもっと熊っぽいイメージ。朴訥で包容力がありそうな。あんなオシャレアウトローではない。

*3:愛する人に認められたいが為に「だけ」、嫌な刑事を続けてるっぽいのよ、映画だと。