永遠の現在
近美へ草間展を見に。
私は彼女の立体作品が好きなのですが、今回は絵の方も色々見る事ができて楽しかったです。年代によって全然作風が違うので、見ていてとっても興味深いです。わりとデフォルメされた作品しか知らなかったので、古い時代の正確な描写には驚かされました。正確な描写ができてこそのデフォルメなんだろうけど。そういう理屈は分るけど、実際に正確なモノをど〜んと見せられると、素人はビックリしちゃうのですよ。
立体作品は相変わらずとってもおもしろかったです。見に行ってよかった。
草間は好き嫌いがはっきりしている、万人受けする作家さんではないけれど、彼女にとっての「増殖」ってキーワードの意味を考えながら見ると、本当におもしろい作家さんだとおもうのです。実際、最初は私も苦手だったし。でも、ああいう「気持ち悪い」と言われたりするような作品をどうして造っているのかを知ってから見ると絶対見方が変わると思うので、気持ち悪いのヒトコトで片付けないでほしいなぁ〜と。そのヒトコトで片付けちゃうのはもったいなさすぎです!
って、芸術に理由を求めちゃう見方は間違ってるのかもしれないけどね。ま、でも、芸術はどんな見方してもいいはずだしね。
そうそう。森美の草間展がとってもポップな感じだったのに比べて、近美の方は少し学術的というか堅めの見せ方だった印象でした。会場によって同じ題材でもこれだけ見せ方が違うんだな〜と、そんなところも興味深かったです。
とにかくとにかく。楽しい一時を過ごしてきました。