蛇姫様〜わが心の奈蛇〜@ルテアトル銀座

あらすじはものっそ薄っすら予習していたんだけど、そんな薄っすらでは全く追いつけなかった、そんな第1幕。開演早々気持ちいいぐらいの置いてけぼりを喰らったデスよ。いっそ清清しいぐらいだ!(幕間でパンフ読んで世界観だけは掴めたので第2幕からはなんとか、なんとか)
最終幕でようやく道が通るというか、最後でようやく世界観とか人物関係とか気持ちなんかが見えてくるって感じのお芝居だったので、もう1回観たいなというのが正直なところだったりします。もっかい観たら違って観えるところとかあると思うし、もっとスッと入ってくるものもあるんだろうなって。パンフのインタビューで藤原さんが「最初は意味がわからなかった。最後まで読んでようやく世界観が、稽古を重ねて意味がわかってきた(意訳)」と語ってたんだけど、本当にその通りだなぁって。
もっかいゆっくり観たかったな〜。
USAさんはさすがのEXELE。最後にちょっと踊っただけだったけど、体の動かし方とかおぉ…!って。山口さんは細くて小さいのに迫力があって。藤原さんも迫力あってとっても見ごたえありました。(白い衣装のせいか体格の良さが強調されていて、それもなかなかの迫力!)
あけびと小林少年のやり取りはものっそ良かったです。お互いのお互いに対する気持ちがとっても伝わってきて。でもって中盤のアドリブっぽいやり取りもとっても良い雰囲気で。あけびの行動が起こした思わぬ結果に思わず笑っちゃう小林少年と、さらに悪ふざけ的アドリブをしようかどうしようか悩むあけびのやり取りなんかは本当に楽しかったデス。間の取り方はさすが芸人さん!って感じで本当に良い雰囲気で楽しかった。ああいう雰囲気が感じられるのが「生」の良いところだな〜と思うのデス。
メイン3人の発声が若干頼りなくて聞き取り辛いトコがあったのがちょっぴり残念だな*1とは思ったけど後半はさほど気にならなかったし、長時間だったけど飽きずに観てきました。話が順序良く流れているというよりは色々なシーンが細切れに展開されるって感じだったんだけど、どのシーンでもきっちり気持ちがのってる演者さんたちは流石。

*1:でもそれは音響のせいかも、とも思う