星砂の海岸

体力をもてあました中途半端に若い人間を野放しにしちゃダメだね。

カヌーを借りた民宿へ戻った私たちは、今後の予定を検討してみました。石垣島行き最終船の出航時間まで約1時間30分。なんとも言えない中途半端さ。さて、どうしましょうか・・。

「ここさ。レンタサイクルあるよ」
「借りる?自転車」

ミナサン、何を話しているのでしょう?私には異国の言葉に聞こえますよ。理解不能


結局、自転車借りて「星砂の海岸」へ行くことになりました。私の敗因は、距離関係がよく分かっていなかった事と、西表という土地をよく分かってなかった事でしょうか。機会があったら地図でも見てみて。「船浦」って辺りから「星砂の海岸」へ行ったんだから。遠い。遠いよ、星砂。知ってたら迷わず待機してたよ。満面の笑みで見送ったよ。

体はヘトヘトだったけど、マウンテンバイクを借りた事もあって、何とかなるだろうって思っちゃったのですよ。そしたらね、西表って長野みたいな土地だったの。もっと平地だらけだと思ってたら、アップダウンの激しいこと、激しいこと・・。坂道、登れないから。足、ぱんぱんだから。「マウンテンバイクだからイケルはずだって!」とか言われても、無理なものは無理だから。死ぬ。今度こそ本当に無理。あぁ、だからどうしてあんたたちは、無駄に競争とかしちゃうのよ〜っ!


ほんっきで後悔しました!民宿で待ってりゃよかったって!何なの、何の罰ゲームなの、これはって思ったよ!


んでも、星砂の海岸はすっごいキレイでした。魚もいっぱいいて、種類もいろいろで、餌あげたら寄ってくるし。凍らせたパパイヤも激ウマだったし。行ってよかったと、そう思えた。思えたけど、帰り道を考えて激しくブルー。民宿から思いの外遠かった海岸。時間的余裕、実はそんなにない。船に乗り遅れたら今日は石垣に帰れない、という事実。その事実はそのまま、私にプレッシャーという形でのしかかるわけで・・。


まだ魚に夢中なみんなを尻目に、先に民宿へ戻ることを決意しましたよ、私は。「道に迷うから止めとけ」とありがたいお言葉を頂いたけど(信用ないな、私・・)、みんなと同時出発は絶対遅れるわけで。その差を少しでも埋める為には、少しでも先に出て距離を稼いでおきたいわけで。

民宿までの帰路、喫茶店を見つけては「一息いれようか・・」と思い、レンタカー屋の前で「1時間3000円。借りるか。借りちゃうか・・」と真剣に悩み、「でもな。借りたら返さなきゃいけないわけで、返す時間がないな・・」と思いとどまったり。

無事、時間内に民宿に戻ることができました。5分後に海岸を出た面々には、民宿手前数百メートルってところで追いつかれました。お互いにもっと早くに追いつく、追いつかれると思っていたのでちょっとビックリ。「姿が見えないからさ〜。絶対道間違えてるんだ!とか思って探しちゃったよ」なんて言われました。信用ないな、私・・。


石垣に戻って夕飯食べて。地獄の2日目、無事終了。無事乗り切れて、よかったよ・・。